昨今、注目が高まっている非認知能力(EQ)とは、IQのように数字で測ることはできない、人生を豊かにする内面的なスキルのこと。2000年にノーベル経済賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授によると、非認知能力(EQ)が高い人は収入や持ち家率が高く、経済的にも成功していることが実証されています。
非認知能力(EQ)といわれるスキルはSTEAM教育の得意とするところです。なぜなら、従来の暗記やワークシート等、覚えることを中心とした学習法と比べて、STEAM教育は答えがひとつとは限りません。なぜ?どうして?と、自らの頭が考えることが必要なので、思考や検証をしていく過程で問題解決力や忍耐力、精神力など、非認知能力(EQ)が高まります。
STEAM教育のもうひとつの良い点は、科目の枠を超えて学ぶことで、物事を色々な側面から考えることができること。「数学の理論ではこうだけれど、実験してみたらこんな感じになるんだ」など、思いがけない発見にワクワクしたり、指先をつかった作業に没頭することで集中力が高まり、学ぶ意欲がアップ。最後までやり抜く力を伸ばすなど、大人になって社会に出てからも役に立つ実践的なスキルが向上します。
学習効果という面においても、STEAMは効果を発揮。littleBitsの調査によると、ワークブックやテキストを使用した学習(棒グラフ;オレンジ部分)の効果が40%だったのに対して、実際に手を動かすSTEAMスタイル(棒グラフ;ブルー部分)の学習効果はなんと70%という結果に。それは、モノを作って組み立てることで、情報の理解レベルが深まるからだといわれています。
STEAM教育にも色々な種類がありますが、Groovyが大切にしているのは“リアルな体験”。酒井邦嘉・東大教授(言語脳科学)が「教育現場で電子機器が多用されているが、紙媒体による学習の方が、記憶がより定着しやすいことが示された。脳で扱える情報が多くなることで、豊かな創造性にもつながるはずだ」と論文で発表しているように、タブレットでの学習は手軽にできる反面、記憶に残りにくいともいわれています。
Groovyは実験やモノ作りなど、手や指先を動かすことで、自身の体験としてしっかり脳に刻みこむSTEAMを目指しています。
※参照 :論文「紙の手帳の脳科学的効用について~使用するメディアによって記憶力や脳活動に差~」
酒井邦嘉教授(東京大学大学院総合文化研究科)/梅島奎立さん(同大学院生)
Groovyは、「自宅が科学の実験室に」をコンセプトに開発されたSTEAM教材です。
一方的に聞くだけ、答えるだけの学びではなく、子どもが能動的に取り組める体験型の教材なので、想像力や思考力など、様々な非認知能力(EQ)を満遍なく磨きます。